【2024年版】仙台で家を建てる時に使える補助金や助成金を解説!

仙台は東北地方でただ一つの政令指定都市であり、人口は109万人に達しています。首都圏からの便利なアクセスもあるため、周辺市町村を含めると約150万人の仙台都市圏を形成し、東北地方の商業の中心地として栄えています。
仙台市周辺には大学、高等専門学校、専門学校などの高等教育機関も数多く存在し、そのために学生たちが集まる「学都」としても有名であり、住むのにとても人気の高いエリアです。
しかしながら、土地や物資の高騰などにより、住宅を建てる際の資金繰りが難しくなっています。ただし、忘れてはならないのは、自治体や国が提供している補助金制度や助成金制度が存在することです。これらの制度を上手に活用することで、費用を抑えて高品質の家を建てることができます。
今回は仙台で住宅を建てようと考えている方向けに、仙台市が提供する住宅助成金や補助金についてご紹介いたします。
目次
仙台で家を建てる時、使える補助金や助成金はあるの?
仙台市で住宅を建てる際、使える助成金の種類は以下の2つがあります。・仙台市独自で行っている補助金
・国が取り組んでいる補助金
都市によっては、独自に行っている補助金がない場合もあります。自治体独自で補助金を運用していることは珍しいため、ぜひ活用していきましょう。
仙台で家を建てる時に使える補助金や助成金一覧

・仙台の補助金一覧
せんだい健幸省エネ住宅補助金(新築向け)
仙台市熱利用システム導入支援補助金
住宅用初期費用ゼロ太陽光発電システム導入事業
仙台市木材利用促進支援補助金
スマートエネルギー住宅普及促進事業補助金
県産材利用サステナブル住宅普及促進事業
・国の助成金1「住宅ローン減税制度」
・国の助成金2「高効率給湯器導入促進による家庭部門の省エネルギー推進事業費補助金」
どれも予算の限度額が決められており、先着順です。
住宅を建てると決めた場合は、どれも申請期限や申請枠の埋まり具合を確認し、申請期限に間に合うように対応しましょう。
せんだい健幸省エネ住宅補助金(新築向け)
『ZEH』以上かつ「市独自の断熱基準」を満たす新築住宅取得にかかる費用の補助※断熱基準に応じて補助金額が設定されております。
募集期間: 令和5年6月30日~令和5年12月15日(予算に達した時点で終了)
仙台市熱利用システム導入支援補助金
熱利用システム(エネファーム・太陽熱利用システム・地中熱利用システム)を導入する際の費用の一部補助エネファーム…上限10万円
太陽熱利用システム…上限最大9万円(対象経費の10分の1)
地中熱利用システム…上限最大50万円(対象経費の5分の1)
募集期間: 令和5年6月1日(予定)~令和5年12月15日(予算に達した時点で終了)
住宅用初期費用ゼロ太陽光発電システム導入事業
初期費用なしで、住宅に太陽光発電システムを設置するサービス(リース・電力販売)を提供する事業者に市が補助し、利用料の割引等が適用されることにより、利用者に補助⾦相当額を還元(一部控除の場合あり)「住宅用初期費用ゼロ太陽光発電システム導入事業に係る登録事業プラン」に掲載されている登録事業プランが対象
太陽光発電設備…発電出力1kWあたり70,000円 上限350,000円
蓄電池…補助対象経費の3分の1 上限250,000円
募集期間: 令和5年4月7日~令和6年3月29日
仙台市木材利用促進支援補助金
補助金額
- 主要構造部材事業
市内に新築する木造住宅の主要構造部材に県産材等を使用する事業です。
・宮城県産材1立方メートルあたり1万4千円を補助します。
・優良みやぎ材又は県産JAS製品については1立方メートルあたり4千円を加算して補助します。
・1棟あたり25万円が上限です。
・県産材を60%以上かつ県産JAS製品又は優良みやぎ材を40%以上使用する必要があります。
2. 内装等事業
市内に新築する木造住宅の内装等に県産材を使用する事業です。
・内装等事業に要する経費の5分の1を補助します。
・1棟あたり15万円が上限です。
・内装等事業にかかる経費が30万円以上の場合補助対象とします。
・主要構造部材事業と併せて申請してください。内装等事業のみの申請は受け付けられません。
・県産材を50%以上使用してください。
※令和6年4月1日から先着100戸程度受け付け
引用元:仙台市公式HP
スマートエネルギー住宅普及促進事業補助金
住宅等への省エネ・蓄エネ・創エネ設備導入や、改修を行う際の費用補助補助対象設備等 補助額・率
①太陽光発電システム(蓄エネ設備併設タイプ): 4万円/件
②地中熱ヒートポンプシステム: 補助対象経費の1/5(上限50万円)
③EV・PHV: 10万円/件
④蓄電池: 6万円/件
⑤V2H(住宅用外部給電機器): 5万円/件
⑥家庭用燃料電池(エネファーム) 8万円/件(SOFCの場合16万円)
⑦省エネ改修 窓等 2千円~9万円 外壁等 1万4千円~9万円
⑧みやぎゼロエネルギー住宅 : 32万円/件
⑨次世代みやぎゼロエネルギー住宅(地域型)新メニュー: 150万円/件
県産材利用サステナブル住宅普及促進事業
宮城県産の木材を一定以上使用して住宅を建てる際や住宅リフォームする際の費用補助補助金額
主要構造部
宮城県産材1立方メートルあたり28,000円、上積みとして,県産JAS製品又は優良みやぎ材1立方メートルあたり8、000円を補助します。
(上限50万円(子育て世帯又は県外からの移住世帯は上限75万円))
主要構造部(県産森林認証材)
県産森林認証材1立方メートルあたり8,000円を補助します。(上限10万円)
内装・木製品配備
補助対象経費の2分の1以内(上限30万円)、また、子育て世帯又は県外からの移住世帯は、4分の3以内を補助します。(上限45万円)
募集期間
令和6年4月1日から、令和7年3月7日まで先着順に交付申請書を受付
引用元: 宮城県公式HP
※上記情報は記事作成時(2024年8月)のものです。最新情報は公式ホームページをご確認ください。
国の助成金1「住宅ローン減税制度」
住宅ローン残高の0.7%分が、所得税や住民税などの税金から控除されて戻ってくる節税対策になります。住宅ローンを借りている人のみの、お得な節税対策と言えます。(2022年に行われた税改正により、住宅が省エネ基準適合住宅以上でないと控除されないことになっています。)
住宅ローンは長年続くものです。できる限り控除されるように、これから建築予定の方は、住宅ローン減税対象となる住宅基準について確認しましょう。
国の助成金2「高効率給湯器導入促進による家庭部門の省エネルギー推進事業費補助金」
全世帯が対象となる、高効率の給湯器を導入した住宅向けの補助金制度です。年齢などの制限がされておらず、さらに新築とリフォームどちらも対象となります。「高効率給湯器導入促進による家庭部門の省エネルギー推進事業費補助金」は、家庭の中でエネルギー消費量が大きいといわれている、給湯器に注目した補助金制度になります。
資源エネルギー庁が発表した「エネルギー白書」によると、給湯器によるエネルギー消費の割合は、総消費量の3割を締めていることが分かりました。これはエアコンと同程度であり、決して少ない消費量とは言えません。
そこで政府は、高効率の給湯器を導入することで給湯器の消費量を減らせるのではないかと考え、この補助金制度を施行しました。高効率の給湯器や補助金の内容は、以下のとおりです。

エネルギー消費量を下げた省エネの住宅を建築する場合は、確認しましょう。
補助金や助成金を活用する場合の留意事項

・申請期限がある
・予算枠が達している場合、受給できないことがある
・複数の補助金を併用することが制約されていることもある
・どの補助金制度にも当てはまらないこともある
申請期限がある
全ての補助金や助成金には、申請期限が厳しく定められています。いつでも申請すれば受け取れるわけではないため、申請期限に間に合うように着手し、必要な書類を整えなければなりません。一方、申請期限を過ぎた後でも、補助金が受け取れないわけではありません。一部の都市では、新たな補助金制度を定期的に導入しています。ただし、その時にならないと、新制度が適用されるかどうかはわかりません。
確実に受け取れる補助金に焦点を当てることが、受け取れない制度に期待するよりも重要です。万全の準備を整えた後で、申請手続きを進めることが何よりも大切です。
予算枠の上限に達している場合、受給できないことがある
補助金や助成金の制度は、予算額が厳密に設定されています。そのため、たとえ申請期限内であっても、申請額が予算額の上限に達した場合は申請が締め切られてしまいます。複数の補助金を併用することが制約されていることもある
補助金は、併用不可のものもあります。また制度によっては併用ができるものもあるため、補助金を使ってお得に建てたい場合は確認が大切です。
どの補助金制度にも当てはまらないこともある
補助金制度では、補助対象となるための条件が定められ、さらに期限も設けられています。他の補助金制度も締め切られてしまい、どの補助金も利用できない場合も考えられます。このように、人によっては何も使えない期間に当てはまってしまう可能性もあることを理解し、補助金制度に関する情報を確認しましょう。
仙台で補助金や助成金の活用までサポートしてくれる住宅会社
補助金や助成金は、自分たちで申請することも可能ですが、必要な書類や物が多く手間がかかります。申請には書類の不備が一つでもあると通過しないため、慎重に準備する必要もあります。そこで、新築の家を建てたい場合は、住宅会社に依頼すると良いでしょう。
今回は仙台エリアで、補助金や助成金の活用までサポートしてくれる住宅会社の中から、「コストパフォーマンスが高い」「デザインが魅力的」「健康に配慮した」住宅会社3社をご紹介いたします。
「コストパフォーマンスが高い」家を提供している「森のめぐみ工房」

仙台市宮城野区に拠点を構える「森のめぐみ工房」は、昭和59年に創業し、「天然家住」というスローガンの下、安心・安全・健康な家づくりを行っている地域に根ざした住宅会社です。
「森のめぐみ工房」の<杜の家>は合理的な建物スパンとスケルトンインフィルエ法を採用し、使用する地域産材を丸太の皮むきから製材、乾燥、配送、建築まで、すべて自社グループでトータルに管理することで、高い品質の家(低炭素住宅仕様や長期優良住宅等、環境、基本性能にもしっかり配慮)を省コストで造り、低価格で提供しています。
またオリジナル杉板パーテーション「でき杉くん」で部屋を造っており、将来家族構成が変わった場合は、部屋を減らして 収納にしたり、子供部屋を増やしたり、2階を第2のリビングにしたりその時の状況に合わせて大ががりな工事無しで間取りを変更できるよう工夫がなされています。
「デザインが魅力的」な家を提供している「みのり建築舎」

宮城県仙台市青葉区に拠点を構える「みのり建築舎」は、自然素材と職人技術を駆使した、高性能・省エネの「木のぬくもり香る注文住宅」を得意としている住宅会社です。
「みのり建築舎」がつくる注文住宅は、単に自然素材を使っていればいい、高性能住宅であればいいというだけでなく、設計者の経験とセンスを
持ち合わせた3人の一級建築士が、自然素材・性能・デザインの3つの要素を絶妙なバランスで設計しています。
そうした設計思想の下、広葉樹の木目が美しいスタイリッシュな北欧デザインに、HEMSや太陽光発電を搭載したZEH仕様の最新省エネ注文住宅などを提供しています。
健康に配慮した家造りをしている「無添加計画」

宮城県仙台市太白区に拠点を構える「無添加計画」は平成9年に創業し、家族を地震から守り、家族の健康を守る「生命と財産を守る家」をコンセプトにしている住宅会社です。
「無添加計画」は、医師が薦める健康住宅の基準をクリアした家を「0宣言の家」(住む人の健康を第一に考え、ユーザーの不利を ゼロにするための宣言のもと建てられた住宅)を設計・施工しています。
「無添加計画」では合板や集成材、木工ボンドやビニールクロスなどの長持ちしない建材、化学物質を発し、健康に悪影響を与える建材を排除した家の建設を徹底しています。
家の断熱・気密性能にもこだわっている「無添加計画」の家は、ヒートショックを予防することにもなります。
断熱・気密性能が低い場合、冬には廊下・トイレ・浴室などが極寒になり、ヒートショックによる脳梗塞や心筋梗塞などのリスクが高まる可能性があります。
さらに、窓や壁の中に結露が生じやすくなり、それが原因でカビやダニが発生し、アトピーやアレルギーの引き金にもなり得ます。
家を建てる前に仙台はどんなところ?

仙台市は宮城県のほぼ中央に位置しており、伊達政宗公の時代から、東北地方の主要な都市として発展を遂げてきました。
仙台は東北地方でただ一つの政令指定都市であり、人口は109万人に達しています。首都圏からの便利なアクセスもあるため、周辺市町村を含めると約150万人の仙台都市圏を形成し、東北地方の商業の中心地として栄えています。
仙台市周辺には大学、高等専門学校、専門学校などの高等教育機関も数多く存在し、そのために学生たちが集まる「学都」としても有名であり、住むのにとても人気の高いエリアです。
仙台は過ごしやすい都市!
日本全国の都道府県庁所在地の中で、真夏日(30℃以上)と真冬日(0℃以下)の合計が最も少ない都市は、仙台市です。(気象庁の過去30年間の平均データ)
平年値として比較すると、仙台市では真夏日と真冬日の合計が約20日になります。これは、2番目に少ない水戸市の30日や、東京都千代田区の45日、そして大阪市の66日に比べて非常に少ない数です。
冬が厳しく、雪が積もることが多い東北地方。この地域に住んでいない人から見れば、東北や北海道は寒さ厳しいイメージが強いでしょう。しかし、仙台はその中でも比較的快適な環境に位置しています。
仙台は冬にも多くの晴れの日があり、真冬日で最高気温が0℃未満になることは稀です。降雪量も他の東北地方と比べれば少ないため、雪を見る機会はあまりありません。
一方で、冬が比較的温暖な代わりに、夏は30℃以上の真夏日が少ないという特徴もあります。1年を通じて、仙台は過ごしやすい地域と言えるでしょう。
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