無垢材のデメリットとは?良さやメンテナンス方法もご紹介

無垢材は、その自然な風合いが魅力的で、フローリングとしても非常に人気のある素材です。
無垢材に魅了されているけれども、自然素材のお手入れが少し手間がかかるように感じる方もいるのではないかと思います。
この記事では、無垢材の利点と欠点について詳しく説明し、無垢材を長期間にわたり楽しむためのお手入れのヒントも紹介します。
目次
無垢材って何?

「無垢材」というのは、木素材のことで、1本の木から必要な大きさの材料を直接取り出して、一枚板に仕上げたものです。この素材は、自然の風合いと優れた柔らかさが特徴で、特に床材として非常に人気があります。また、天然木から作られるため、化学物質や接着剤などが一切使われておらず、自然素材として注目されています。
一方、「複合フローリング」という別の木材素材もフローリングに利用されています。複合フローリングは、薄いスライス材を接着剤で結合し、表面にプリントシートや化粧板などを貼り付けて仕上げたものです。この素材は加工や施工が容易で、経済的な選択肢としても人気があります。また、表面の仕上げ方によってデザインやカラーを自由にカスタマイズできます。
無垢材のデメリットって何があるの?

そんな人気の無垢材ですが、残念ながらいくつかのデメリットが存在します。
ここではそれを一つ一つ解説いたします。
費用が高くなるケースも

無垢材を用いたフローリングの取り扱いは手間がかかるため、通常、複合フローリングと比べて費用が高くなる傾向があります。ただし、費用は木材の種類、仕上げの方法、敷く面積によって大きく変動します。また、複合フローリングにもさまざまな種類が存在し、無垢材を使用しているからといって必ずしも高額になるとは言えません。
膨張や収縮などの変形をするかも
調湿効果を持つため、湿度を吸収して材料が膨張し、逆に湿度を放出して収縮やひび割れが生じる可能性があることが考えられます。無垢材の変形は、フローリングが反り返ったり、板の間に隙間ができたりする原因となります。しかし、施工時に適切な対策を取ることで、これらの影響を抑えることができます。そのため、心配な方はハウスメーカーや施工会社に相談することをおすすめします。
傷つきやすい場合も
無垢材は柔らかい素材で、表面に傷がつきやすい特性があります。重い物を誤って落とした場合、凹みができることもありますが、幸いにも水分を吸収する性質を持っているため、細かな傷や凹みを自己修復することも可能です。
木材の種類によって耐久性が異なるため、施工場所や用途に合わせて適切な木材を選ぶことが重要です。また、無垢材は水に弱いため、水汚れが放置されるとシミや黒ずみの原因になります。水をこぼしたり、水汚れがついた場合は、迅速に拭き取ることをおすすめします。
無垢材のメリットは?

無垢材には人気になるための多くのメリット・良さもあります。
ここではそれを一つ一つ解説いたします。
温かい風合いや質感、柔らかい肌触り
天然木から切り出された木材であるため、自然な風合いや独特の質感、心地よい触り心地といった特徴があり、その魅力は非常に大きいです。
この種の木材をフローリングの床材として使用することで、裸足で歩いても冷たさを感じずに、温かな床を楽しむことができます。さらに、表面の木目も一つ一つ異なり、同じものは2つとありません。
調湿作用がもたらす快適さ

木には湿度を一定に保つ調湿作用、それに伴う防カビ・防ダニ効果、さらにフィトンチッド発散による殺菌・消臭効果、また木が持つ視覚や触覚によるリラックス効果など多くの効果があります。
そのことが木の家の快適な居住空間づくりに貢献しています。
魅力が増していく
天然木の無垢材は、年月が経つにつれて木肌の色が深まり、その魅力がますます引き立ちます。生活の中で変化し続ける質感や風合いを楽しむことも、無垢材の素晴らしい特徴です。
また、表面にできる小さな傷も、家族が共に過ごした歴史の一部として捉えることができ、それがますます愛着を育む要素となるでしょう。
無垢材の価格を左右する主な要因

無垢材フローリングの価格は、素材そのものの魅力だけでなく、樹種・見た目・規格といった複数の要素によって大きく変わります。どれを選ぶかで住まいの雰囲気もコストも変わるため、価格が決まる仕組みを理解しておくことが理想の家づくりへの近道になります。
◇樹種の種類
無垢材の価格は「どの樹種を選ぶか」で大きく変わります。樹種ごとの供給量や加工のしやすさ、原産地の違いが価格へ直結するため、特徴を理解した上で選ぶことが重要になります。まず大きな分類として針葉樹と広葉樹があり、この違いが価格帯にも明確に表れます。
針葉樹はやわらかく温かい質感が魅力で、パインやスギ、ヒノキが代表例です。成長が早く、加工がしやすく、国産材も多いため流通が安定しています。この背景から比較的手頃な価格で購入できる商品が多く揃っており、自然素材を気軽に取り入れたい方や、小さなお子さまのいる家庭にも向いています。足触りの軽さと優しい印象を求める場合にぴったりの選択になります。
一方、広葉樹は硬さと重厚さが際立ちます。オークやウォールナット、ブラックチェリーは耐久性と高級感の両方を備え、上質な空間を演出する素材として高く評価されています。成長が遅く加工が難しいことに加えて、丸太からとれる量が限られるため、針葉樹よりも価格が高くなる傾向があります。また海外産が中心となるため、為替変動や需要バランスが価格に影響する点も特徴です。長く使い続けたい方や落ち着いたインテリアを求める方に適した樹種といえます。
価格傾向を見ても、同じ樹種でもグレードや仕上げで差が出ます。たとえば西南サクラやアカシア、バーチ、オークのように、原材料と加工技術によって価格が段階的に変動します。樹種の特徴を理解し、用途や好みに合った素材を選ぶことが、満足度の高い無垢フローリング選びにつながります。
◇節や色ムラ
無垢材の価格に大きく影響する要素の中でも、見落とされがちなのが節や色ムラの違いです。同じ樹種であっても価格に幅が生まれる背景には、木の表情を基準にした“グレード”という考え方があります。無垢材は自然素材であるため、一本一本が異なる表情を持ちます。この個性をどの程度許容するかによって見た目が変わり、価格にも差が生まれます。
グレードは節の大小や数、色ムラの強さ、白太の入り具合、木目のばらつきなどをもとに決められます。節が少ない材を選ぶほど、一本の木から使用できる量が減るため、希少性が高くなり価格が上がります。一方で節や色ムラを自然のままに活かす材は歩留まりが良くなるため、比較的手頃な価格で提供されています。美しさの基準に正解はないため、好みと予算のバランスを考えて選ぶことが大切になります。
また、見た目による違いはあっても、無垢材としての性能や耐久性に差はありません。節あり材は素朴であたたかい雰囲気をつくり、節なし材は落ち着いた上品な空間に仕上がります。空間のテイストに合わせて選べば満足度の高い仕上がりにつながります。
たとえばカバ材はバリエーションが豊富で、グレードによって印象が大きく変わります。e-KENZAIのVividシリーズのように、節や色ムラをあえて残したミックス仕様は、自然の個性をそのまま楽しめるデザインが魅力です。短い材をつないだUNIタイプの構造により、動きのある表情を生み出しながらコストも抑えられます。見た目の豊かさと価格を両立したい方には特におすすめです。
◇商品規格

無垢材の価格差が大きくなる理由のひとつに、樹種やグレード以外の「商品規格」があります。同じ木を使っていても、サイズや仕上げが変わるだけで価格が大きく動くことがあり、初めて選ぶ方は驚かれることが多いです。ここでは無垢フローリングの価格に直結する代表的な規格として、サイズと仕上げの違いを解説します。
まず、サイズは幅・長さ・厚みの組み合わせによって価格が変わります。厚みが増えるほど木材の使用量が多くなり、幅や長さが大きくなるほど丸太の中で製品として使える部分が限られるため、加工が難しくなり価格が上がります。幅広や長尺は存在感のある仕上がりを実現できますが、希少なサイズになるほどコストが高くなる傾向があります。同じアカシアやオークでも、幅90mmと120mmでは価格に差が出るため、デザイン性と予算の両面から検討することが大切です。
次に、表面の仕上げも価格に影響します。UVウレタン仕上げは、紫外線で塗膜を短時間で硬化させるため工程が効率的で、耐久性にも優れています。比較的価格が安定し、日常使いに適した仕上げといえます。対してオイル仕上げは自然乾燥が必要で、作業スペースや時間が必要になるぶん手間がかかります。木の質感をより深く味わえる魅力がありますが、製造工程の違いから価格がやや高くなる傾向があります。
同じ樹種・同じサイズであっても、塗装方法が変わるだけで価格が異なる商品が存在するため、どの質感を重視するかを事前に決めておくことで選びやすくなります。仕上げとサイズの両方を理解して選ぶことで、理想の空間を予算内で実現できます。
無垢材の種類とそれぞれの特徴(広葉樹)

広葉樹の無垢材は、樹種ごとに硬さや色味、経年変化の表情が大きく異なり、選ぶ素材によって住まいの印象や価格帯も変わります。ここでは代表的な広葉樹フローリングの特徴と価格の目安をまとめ、理想の空間づくりに最適な樹種を見つけやすいよう分かりやすく解説します。
◇オーク(ナラ・楢)材

オーク材はブナ科の広葉樹で、世界中で広く利用されている代表的な木材です。樹木そのものが高い保水力を持ち、森林の生態系を支える重要な存在であることから、ヨーロッパでは「森の王」と呼ばれるほど親しまれています。日本で流通するオーク材の多くは、中国やロシア国境の寒冷地に自生するナラ材で、成長がゆっくりな分、木目が緻密で美しい点が特徴です。
そのほかにも、日本のミズナラ、ヨーロピアンオーク、北米原産のホワイトオークやレッドオークなど、多様な種類が世界各地で育っています。
フローリング材としてのオーク材は、無垢材らしい力強い木目と、適度な硬さを併せ持つ点が魅力です。天然木ならではの豊かな杢目はどんな空間にも調和し、時代やトレンドに左右されない普遍的な美しさがあります。また、加工性に優れているため施工しやすく、耐久性の高さからヨーロッパなど土足文化の地域でも長く床材として使用されてきました。
ドア材やウィスキー樽に使われてきた実績が示すように、耐摩耗性や強度にも優れ、日常生活での傷が目立ちにくい実用性も評価されています。
価格帯としては中価格帯から高価格帯に位置し、無垢フローリングの中でも安定した人気を持つ樹種です。産地や種類、板の厚み・寸法、塗装方法などによって価格は変動しますが、一般的な目安は1㎡あたり5,000円〜10,000円程度です。見た目の美しさと高い耐久性を兼ね備えることから、長く使う住まいづくりに適した素材として選ばれ続けています。
◇チーク材

チーク材は「一生ものの無垢材を選びたい」と考える方に支持される、世界的にも評価の高い高級広葉樹です。東南アジアの亜熱帯で育つ樹木で、内部に多くの油分を含むことから、水に強く腐食しにくい特性を持ちます。この耐久性の高さにより、古くから寺院や船舶にも使用され、現在では高級ホテルやブランドショップの内装材として採用されることが多い樹種です。
チークフローリングの魅力は、安定した木質と深みのある表情にあります。油分が多いため施工後の収縮が少なく、温度変化や湿度変化が大きい環境でも狂いが出にくい点が高く評価されています。時間の経過とともに赤褐色から濃い飴色へと変化し、自然素材ならではの豊かな経年美を楽しめることも大きな特徴です。傷や汚れへの耐性も高いため、長期間にわたって美しさを保ちたい空間に適しています。
価格は広葉樹の中でも高い部類に入り、天然木か植林木かによって大きく変動します。天然チークは希少性が高く、特に大径木は高額になります。一方で植林チークは流通量が安定しており、品質を保ちながら比較的選びやすい価格帯で提供されています。一般的な目安は1㎡あたり6,000円から12,000円程度で、幅広や厚みのある規格ではさらに価格が上がります。
チーク材は、風格のある木目と高い寸法安定性を兼ね備えた樹種で、長く使うほど価値が増す無垢材として選ばれています。空間に落ち着きと高級感を求める方にとって、理想的な選択肢となります。
◇アカシア材
チーク材と並んで人気が高まっているのが、東南アジア原産のアカシア材です。無垢材の中では比較的リーズナブルでありながら、存在感のある表情を持つことから、近年フローリング選びの候補として注目されています。まず知っておきたいのは、アカシア特有の濃淡のコントラストです。赤褐色から深いブラウンまで幅のある色味が混ざり合い、空間に奥行きと力強さを生み出します。
アカシアは植林によって安定供給が可能な木材で、適度な硬さを持つことから日常使いの床材としても扱いやすい特徴があります。加工性が良く、個性的な木目をそのまま生かしたデザインが多いため、ナチュラルな印象とヴィンテージ感を両立した空間づくりに向いています。白太や節を含む表情がそのまま活かされることも多く、無垢らしい自然の魅力を楽しめる点も評価されています。
価格帯は広葉樹の中では手頃で、一般的には1㎡あたり4,000円台から7,000円台が中心です。植林木が主流で樹齢が比較的若くても伐採できることから、コストを抑えたラインナップが豊富です。天然のスモールリーフアカシアなど希少な種類は高価格帯になりますが、一般的なフローリング材としては購入しやすい部類に入ります。
アカシア材は、自然のコントラストを取り入れたい方や、価格を抑えつつ広葉樹の無垢材を選びたい方に適した樹種です。豊かな表情とほどよい硬さを兼ね備え、個性的な空間演出に大きな効果を発揮します。
◇カバ・サクラ材

カバ・サクラ材は「やさしい色味の無垢材を選びたい」という方に支持される広葉樹で、淡いピンクから白に近い色調が特徴です。肌触りがなめらかで、空間を明るく柔らかい印象に整えるため、幅広いインテリアに合わせやすい樹種として知られています。まず押さえたいのは、カバ材が世界中に広く分布する木で、日本では北海道など寒冷地にも多く自生している点です。
地域によって色味が変わり、中国・西南地方ではピンクが強く、ロシア産や北欧産では白く透明感のある表情が見られます。
フローリングとしての特徴は、適度な硬さと加工性の高さにあり、施工しやすく日常使いにも十分な耐久性を備えています。女性的な柔らかさを感じる木肌は人気が高く、自然素材を取り入れたい住宅に広く採用されています。また、節や色むらの度合いによって印象が大きく変わるため、空間のテイストに合わせて選びやすい点も魅力です。
価格は広葉樹の中では比較的安定しており、1㎡あたり4,000円台から6,000円台が一般的な目安です。流通量が多い樹種であることから供給が安定し、同じグレードで比較した場合も他の広葉樹より手頃な価格で購入しやすい傾向があります。プライムからラスティックまでグレード幅が広いため、表情の違いによる価格差が出やすい点は理解しておきたいポイントです。
カバ・サクラ材は、明るく清潔感のある室内をつくりたい方や、広葉樹の無垢材を手頃に取り入れたい方に向いています。柔らかい色調と扱いやすさを兼ね備えた、バランスの良いフローリング材です。
◇クリ(栗・チェストナット)材
栗材は「力強い木目の無垢材がほしい」と考える方に選ばれる広葉樹で、重厚さと安定した耐久性が魅力です。古くから神社仏閣の土台や鉄道の枕木に使われてきた歴史を持ち、腐りにくく硬い木質が高く評価されています。まず特徴として挙げられるのは、はっきりとした杢目と落ち着いた色味です。オークに似た雰囲気がありますが、栗材は色むらが少なく、より均一で扱いやすい印象を与えます。
フローリング材としては、硬さと寸法安定性の高さが大きな強みです。毛羽立ちが少なく、塗装のりが良いことからアンティーク調の加工にも適しており、クラシックな空間づくりに向いています。プロから“隠れた優良材”と呼ばれるのも、耐久性だけでなくデザイン性の幅広さが理由です。経年変化ではタンニンの影響で黄色味が増し、自然素材ならではの味わいが深まっていきます。
価格は広葉樹の中では比較的安定しており、1㎡あたり5,000円台から7,000円台が中心です。トレンドに左右されにくい樹種で流通量も安定しているため、無垢材の中では選びやすい価格帯になります。ただし産地によって木目の幅や硬さに違いがあり、重厚で木目が美しい材ほど高値になる傾向があります。
栗材は、力強い木目と落ち着いた色調を両立したい方に適した選択肢です。耐久性に優れた長寿命の無垢材として、住宅の床をしっかり支える存在になります。
無垢材の種類とそれぞれの特徴(針葉樹)

針葉樹の無垢材は、柔らかい質感や温かみのある足触りが魅力で、住まいに自然な優しさを与えます。樹種ごとに特徴や価格帯が異なり、選ぶ素材によって空間の雰囲気や使い心地が大きく変わります。ここでは代表的な針葉樹フローリングの特徴と価格の目安を分かりやすく解説します。
◇パイン
パイン材は「やわらかく温かみのある床にしたい」という方に選ばれる代表的な針葉樹で、素足で歩いたときの心地よさが大きな魅力です。世界中に多くの種類が存在し、日本の黒松・赤松から、北欧のレッドパイン、南米のラジアータパインまで幅広く利用されています。中でも北欧産レッドパインはフローリング材としての流通量が多く、柔らかい質感と優しい風合いが住まいに馴染みやすい樹種です。
特徴としてまず挙げられるのが、針葉樹でありながら比較的硬さを持ち、油分が多い点です。節が現れやすく表情豊かな見た目になるため、ナチュラルでカジュアルな空間づくりに向いています。塗装のりが良いことから、白系の塗装で北欧風に仕上げたり、ブラウン系で落ち着いた雰囲気を演出したりと、幅広いデザインに対応できます。ヤニ壺や節の入り方によって表情が変わるため、自然素材ならではの個性を楽しめます。
価格の面では、世界的に流通量が多いことから比較的安価な部類に入り、1㎡あたり4,000円台から7,000円台が一般的です。加工や塗装によって価格帯に幅が出るものの、無垢材の中では取り入れやすい価格設定といえます。節の種類や仕上げによってグレードが分かれ、選ぶ基準が広い点もメリットです。
パイン材は、自然の風合いと優しい踏み心地を求める方に最適です。経年変化も大きく、時間とともに深みを増す表情を楽しみながら暮らせる無垢材として根強い人気を誇ります。
◇スギ

杉材は「柔らかく温かい住まいをつくりたい」方に選ばれる、日本を代表する針葉樹の無垢材です。戦後の植林によって全国に広く分布し、構造材から内装材まで幅広い用途で使われてきました。まず特徴として挙げられるのは、やわらかさと軽さです。加工がしやすく、粘りのある木質を持つため、住宅用材として古くから親しまれてきました。樹齢数百年の天然木は貴重で高価ですが、一般的に流通する杉材は比較的手頃で身近な存在です。
フローリングとしての杉材は、踏み心地の良さが最大の魅力です。柔らかい素材ならではのクッション性があり、長時間立ち歩いても疲れにくい点が評価されています。芯材の赤味部分は湿度変化に対して比較的安定していますが、総じて乾燥に時間がかかり、収縮と膨張が大きい特性があります。このため、自然素材ならではの変化を楽しみたい方に向いています。素足での生活が多い家庭や、温かい雰囲気を大切にしたい空間に相性が良い樹種です。
価格は無垢材の中でも手に取りやすく、1㎡あたり3,000円台から7,000円台が一般的です。節の多さや赤味と白太の割合で価格が変わりますが、パイン材と並んでコストを抑えやすい点がメリットです。加工や塗装も行いやすいため、自然塗料で仕上げたい方にも適しています。
杉材は、素足で気持ちよく過ごせる空間づくりに大きく貢献します。やわらかい風合いと日本らしい温かさを求める方にとって、魅力的な選択肢です。
◇ヒノキ
ヒノキ材は「上質で清潔感のある空間に仕上げたい」という方に選ばれる、日本を代表する高級針葉樹です。神社仏閣にも多く使われてきた歴史を持ち、特有の香りと美しい木肌が住まいに落ち着きと品格を与えます。まず特徴として挙げられるのは、油分を多く含むため生まれるしっとりとした質感と、ヒノキチオールに由来する爽やかな香りです。この香りは抗菌性やリラックス効果があるとされ、入浴用の木桶に使われてきたことでも知られています。
フローリングとしてのヒノキ材は、柔らかく温かみのある足触りが魅力で、和モダンの住宅や落ち着いたリビング空間にとてもよく合います。広葉樹と比べると傷には弱いものの、生活空間での踏み心地の良さは大きなメリットです。湿度変化に伴う収縮が大きいことから、自然素材としての変化を楽しめる住まいに向いています。表面は非常になめらかで優しい印象を与えますが、油分の多さから塗装が乗りにくい点は理解しておきたい特徴です。
価格は杉材よりやや高めで、一般的なフローリングの相場は1㎡あたり5,000円台から8,000円台が中心です。節の量や木目の美しさ、赤味と白太の割合により価格が大きく変わり、ブランド産地の木曽ヒノキや吉野ヒノキはさらに高価になります。
ヒノキ材は、上質な香りと柔らかい踏み心地を兼ね備え、心身ともにリラックスできる空間づくりにぴったりの無垢材です。自然素材の魅力をしっかり感じたい方にとって、理想的な選択肢になります。
無垢材のメンテナンス方法

フローリングの床材を無垢材に選んだ場合、基本的なお手入れ方法は掃除機をかけることです。万が一、板の隙間にホコリやゴミが挟まっている場合は、古歯ブラシや爪楊枝などを使って取り除いてから掃除機をかけることがおすすめです。
拭き掃除を行いたい場合は、乾いた雑巾を使用し、無垢材に水が浸透しないように気をつけましょう。強力な洗剤の使用はシミの原因となりますので、避けることが大切です。
水汚れが発生した場合は、速やかに拭き取ることでシミや黒ずみを予防できます。また、無垢フローリングにオイルやワックスを塗りたい場合も、注意が必要です。無垢材の種類や仕上げ方法によって、適切な製品や方法が異なることがあります。フローリングを施工したハウスメーカーや施工会社に相談し、どのオイルやワックスが適しているかを確認した上で使用するようにしましょう。
仙台市でおすすめの注文住宅会社3選
仙台市で注文住宅を建てるなら、素材の質や設計の自由度、担当者との相性までしっかり比較したいところです。とくに自然素材に強い工務店や高性能住宅を得意とする会社が多く、家づくりの方向性によって選ぶべき企業が変わります。ここでは特徴の異なるおすすめ3社をわかりやすく紹介します。
◇株式会社森のめぐみ工房

森のめぐみ工房は「木の家で心地よく暮らしたい」という想いに寄り添う、仙台市でも屈指の木造住宅専門メーカーです。自然素材の魅力を最大限に活かし、家族が深呼吸できる住まいを追求してきた会社であり、木とともに生きてきた日本人の感覚に合った家づくりを得意としています。木は軽く強く、揺れに対するしなやかな耐性を持つことから、地震が多い地域でも安心して暮らせる住まいを実現します。
さらに経年による劣化が緩やかで、100年単位で強度を維持できる耐久性の高さも大きな魅力です。森のめぐみ工房が建てる家は、調湿作用や防ダニ効果、フィトンチッドによる消臭・リラックス効果など、木そのものが持つ働きを住空間に取り入れている点が特徴です。触れるたびに温もりを感じ、自然と安らげる空気をつくり出すため、家族が健康的に暮らせる環境が整います。
| 会社名 | 株式会社森のめぐみ工房 |
| 所在地 | 〒983-0036 宮城県仙台市宮城野区苦竹2-7-5 |
| 電話番号 | 022-238-1381 |
| 公式サイトURL | https://morimegu.co.jp/ |
木の家の良さを知り尽くした森のめぐみ工房は、自然と調和しながら長く暮らせる家を求める方に最適な注文住宅会社です。

家づくりは担当者との相性で決まると思います。その人が良い悪いではなく自分と合っているかどうかで判断すべきです。わたしは、毎回楽しく打ち合わせしていただき、相談にも親身になって対応していただいてます!木の香りがすごくする良い工務店だと感じてますので、住むのがすごく楽しみです
引用元:Google
この口コミから、担当者の親身な対応と打ち合わせのしやすさが高く評価されていることが分かります。また木の香りに満足しており、素材へのこだわりや家の質の高さも信頼されている印象です。
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森のめぐみ工房の口コミ・評判・事例を紹介
さらに詳しい情報は公式ホームページ
株式会社森のめぐみ工房の公式ホームページはこちら
◇株式会社みのり建築舎

株式会社みのり建築舎は「自然素材で心地よく暮らしたい」という方に選ばれる仙台市の注文住宅会社です。一級建築士と二人三脚で家づくりを進めるため、デザインから性能、素材選びまで細かな要望を反映しやすく、世界にひとつだけの住まいを実現できます。大きな特徴は、自然素材×高性能というバランスの取れた家づくりです。構造や断熱などの性能面をしっかり確保しながら、木や塗り壁の温かさを暮らしに取り入れられます。
| 会社名 | 株式会社みのり建築舎 |
| 本社 | 〒981-0902 宮城県仙台市青葉区青葉区北根1-8-32 TEL:022-765-4177 |
| 営業所 | 〒981-0902 宮城県仙台市青葉区北根1-2-19 TEL:022-725-6181 |
| 公式サイトURL | https://minori-kenchiku.jp/ |
北根には2つのモデルハウスがあり、新モデルハウスでは最新仕様を、自宅兼モデルハウスでは経年変化による素材の美しさを体感できます。実際の暮らしが見える見学スタイルは、家づくりのイメージを具体的に描きたい方に最適です。資料請求では施工例や暮らし方をまとめた冊子も用意されており、検討を深めやすい点も魅力です。自然素材の家を丁寧に建てたい方におすすめの会社です。
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◇無添加計画(無添加建築設計株式会社)

無添加建築設計は、仙台市で「安心して深呼吸できる家」を目指す方に支持されている注文住宅会社です。特徴は社名の通り、化学物質を極力使わない家づくりを徹底している点にあります。シックハウス症候群やアレルギーが気になる家庭でも過ごしやすい住環境を重視し、天然素材を中心に設計から施工まで一貫して取り組んでいます。
| 屋号 | 無添加計画 |
| 会社名 | 無添加建築設計株式会社 仙台支店 |
| 所在地 | 〒981-1107 宮城県仙台市太白区東中田3-2-34 |
| 電話番号 | 埼玉本店 048-606-4526 |
| 公式ホームページ | https://www.re-trust.com/ |
また、性能面にもこだわりがあり、断熱や気密を丁寧に整えることで、自然素材の弱点を補いながら快適性を高めています。表面的なデザインだけでなく、住む人の健康と暮らしやすさを両立させる姿勢が高評価を得ています。打ち合わせでは施主の価値観を丁寧に汲み取り、暮らしに合った設計を提案してくれるため、納得感を持って家づくりを進められます。
化学物質を抑えた家にこだわりたい方や、素材の質を大切にしたい方に最適な住宅会社です。自然素材の魅力を体感しながら、健やかに暮らせる住まいを実現できます。
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