おしゃれな平屋はどう建てる?メリット&デメリットやポイントも解説!仙台エリア
近年、平屋の注文住宅が増加していますが、以前はその人気は主にシニア世代に集中していました。これは、平屋が階段の必要がなく、上下の移動が簡便であるためです。しかし、現在では若い世代や子育て世代にも広く支持されています。
この人気の背後には、単に「バリアフリーで移動が楽」という利点だけでなく、「家族内でのコミュニケーションが容易である」「地震に対して強固である」といった、あらゆる世代にとってメリットがあるからです。ただし、メリットにばかり焦点を当てると、後で「こんなはずじゃなかった…」と後悔する可能性もあることを忘れてはいけません。
この記事では、注目を浴びている「平屋」の魅力を紹介しながら、そのメリット・デメリットを比較し、家づくりに後悔のない選択をする手助けをします。
目次
平屋の4つのメリット
平屋は、住まいのコンパクトさを求めたり、将来の老後を考えてバリアフリーの生活を望む方々にとって、理想的な選択と言えます。さらに、最近では平屋のメリットが再評価され、シニア世代だけでなく、広い世代にとっても多くのメリットが認識されるようになりました。このため、代表的な平屋のメリットを5つご紹介いたします。
❶生活動線がシンプル&コンパクト
生活動線とは、日常の動線を示すもので、これが複雑だと日常生活がストレスになることがあります。たとえば、洗濯機が一階にあるのに洗濯物を干す場所が二階にある場合、または洗面所が二階にあるために帰宅後に手を洗うのが不便など、生活動線の複雑さは、二階建て住宅でよく見られる問題です。
しかし平屋住宅では、ワンフロアの構造のため、上下階を移動する必要がなく、生活動線がスマートにまとまり、快適さが向上します。階段が不要なことから、部屋と部屋の距離も短く、より効率的な生活動線を確立できます。
❷耐震性が高く + 風に強い
建物が高くなるほど、地震の影響を受けやすくなることはよく知られています。最上階のタワーマンションが揺れを受ける際、揺れの大きさが増すというイメージが示唆されます。この観点から見ると、平屋の一階建ては、地震の振動に対する影響が少ないと言えます。
また、平屋の構造は上からの負荷が少ないため、建物の安定性が向上し、耐震性が高まります。さらに、平屋は建物が低く、広い面積を持つため、風の影響を受けにくい特徴があります。特に、風が強い沖縄地方では、寄棟造りの平屋が一般的であり、平屋が風に対して強いことが証明されています。
❸屋根の形状に合わせて空間を最大限に生かす
住宅の天井の高さは、建築基準法施行令第21条によって規定されています。この法令には、「居室の天井の高さは、2.1m以上でなければならない」と明記されており、建築設計においてはこの条件を守る必要があります。通常、一般的な天井の高さは2.4〜2.5m程度とされており、それ以上の高さを確保すると、より開放的で高い天井の空間が得られます。ただし、二階建ての場合は、天井の高さにも制約が生じることがあります。
それに対して、平屋の場合は二階部分が存在しないため、天井の高さを自由に設定でき、建物の外観デザインにも自由度が高まります。この柔軟性を活かして、空間を最大限に活用し、例えば「スキップフロア」や「屋根裏」といった遊び心のある間取りを実現することも可能です。また、部屋が暗いと感じる場合には、天井の高い位置に小窓を設置して自然光を取り入れることも考えられます。
❹メンテナンス費用や光熱費がリーズナブル
平屋は二階建て住宅に比べて、メンテナンスが必要な面積が少ないため、修繕にかかる費用を削減できます。たとえば、修繕費用の中でも高額となりやすい屋根や外壁の修繕は通常、15年に一度の頻度で行いますが、平屋の場合、費用が二階建てに比べて少なく済むことがあります。さらに、ワンフロアで生活が完結するため、冷暖房の効率も向上します。二階建てのように暖かい空気が上階にたまることもないため、一階が寒くなることを防ぐことができます。
平屋の3つのデメリット
先程ご紹介したメリットを考えると、多くの人が平屋の生活に魅力を感じるでしょう。しかし、平屋には「二階部分が存在しない」というメリットが、同時にデメリットとなる側面もあることを忘れてはいけません。したがって、以下では平屋のデメリットに焦点を当てて説明します。
❶広い敷地が必要
平屋を建てるには、一定の広い敷地が必要です。たとえば、延床面積が80坪の家を建てたい場合、100坪の土地だけでは足りません。延床面積と同じくらいの土地が必要です。これが平屋を建てる条件です。
一方二階建ての場合は、一階が50坪、二階も50坪といったように、延床面積が100坪の家を建てることができ、土地の広さにはそれほど厳密な制約がありません。ただし、土地が広ければ広いほど、固定資産税が高くなる傾向があることを覚えておくべきです。また、基礎部分が多い建物は「資産価値が高い」と見なされることもあります。平屋を建てる際には、土地や建物に合わせて固定資産税が上昇する可能性があることを考慮することが重要です。
❷水害のリスクが高くなる
豪雨や河川の氾濫に伴う床下浸水や床上浸水のリスクは、通常の二階建て住宅に比べて平屋の場合には高まります。床上浸水の問題は平屋に限ったことではありませんが、平屋の場合、床上浸水が発生すると家全体が水浸しになる可能性があります。このような場合、上階に避難する「垂直避難」が難しいため、避難先が制約されてしまいます。
そのため、水害のリスクのある地域での建築を検討する際には、慎重な判断が必要です。平屋を建てる場合は、ハザードマップを確認し、浸水の危険の少ない地域を選ぶよう努力しましょう。また、できるだけ高台に建てるなど、家屋への水の浸入リスクを軽減するための工夫も考慮することが重要です。
❸日当たりや風通しが悪いことも
住宅密集地において平屋を建てる場合、周囲が主に二階建て住宅であると、日当たりや風通しが悪くなることがあります。平屋はその低い構造故に、周辺環境からの影響を受けやすくなることがあるからです。このような状況に対処するために、土地の特性に合わせて中庭を設けるなどの対策を検討することが必要です。中庭を造成することで、自然光が部屋に豊富に射し込み、明るさが増すばかりでなく、開放感も生まれ、風通しも向上します。
おしゃれな平屋を建てるコツは?
おしゃれポイント ❶ 理想の屋根の形や外観を考える
屋根の形は平屋の印象を大きく左右する重要な要素です。例えば、フラットな「陸屋根(ろくやね・りくやね)」は直線的でシンプルモダンな外観を演出し、一方で勾配の大きな「片流れ屋根(かたながれやね)」を選べば、ダイナミックでシャープな印象になります。軒が深い寄棟屋根は落ち着いたデザインで、自然の中に溶け込むような雰囲気を醸し出します。
屋根だけでなく、外壁の素材や家の形自体も工夫することで、さらにおしゃれな平屋を実現することができます。実際の事例を参考にしながら、理想のイメージを固めて検討を進めましょう。
おしゃれポイント ❷ 大きな窓や高い天井で開放的な空間をつくる
平屋は上下階で柱や壁の配置を揃える必要がないため、間取りの自由度が高いのが特徴です。この特性を生かし、大開口の窓や勾配天井を設けることで、広がりのあるおしゃれなLDKを演出できます。天井の高さや屋根の広さを利用してロフトを設ければ、収納スペースやプライベート空間としての利用も可能です。
また、高低差を設けたり床材を変えたりすることで、部屋ごとの違いを出し、メリハリのあるおしゃれな雰囲気を作り出すこともできます。ワンフロアの特性を生かし、「ドアを少なくして開放感を出したいけれど、部屋ごとの区別はしたい」、「子どものおもちゃが散らかりやすいので一段下げたフロアで囲いたい」といったアイデアにも対応可能です。
おしゃれポイント ❸ プライバシーに配慮した中庭をつくる
外からの視線が気になる庭ではくつろぐことが難しいですが、プライバシーに配慮した中庭なら、のんびりと過ごすことができ、開放感も得られます。中庭に面した各部屋に大きな窓をつけることで、四季の変化を感じながら、光や風を取り入れることができ、快適な生活空間が生まれます。
施工事例❶ – おしゃれな平屋
こどももすくすく育つ。木の家
木の家は、木の調質効果やリラックス効果で、年中とても快適に過ごすことができます。
子どもものびのびとすくすく育つ!「響~HIBIKI~」スタイルは、平屋風の暮らしやすいお家です。
「響タイプ」。ホワイトの外壁で明るい印象。
LDK。全面板貼り。木の効果を存分に感じられます!
キッチン・ダイニング。キッチンはアイランドキッチン。とってもカッコよい☆
施工事例❷ – おしゃれな平屋
薪ストーブであったかい!木のやわらかい、あたたかみのある家
薪ストーブで暖かい、また「響タイプ」で、木の温もりを存分に感じられます!
まるでログハウスのよう。あたたかみのあるお家です。
森めぐ人気の「響~HIBIKI~」タイプ!!
ダークブラウンの外壁、落ち着いた印象です。窓トリムもついています!
ダイニング。板貼り×ホワイトの建具。ナチュラルテイストです。キッチン手元のペンダントライトもかわいい!
リビング。勾配天井が広がります。梁の現しも味があります。
おしゃれな平屋住宅を仙台で建てるならココをチェック!
仙台エリアには、「おしゃれな平屋」にこだわって住宅を提供している住宅会社が多くあります。
今回はその中から、仙台エリアで「コストパフォーマンスが高い」「デザインが魅力的」「健康に配慮した」住宅会社3社をご紹介いたします。
「コストパフォーマンスが高い」家を提供している「森のめぐみ工房」
仙台市宮城野区に拠点を構える「森のめぐみ工房」は、昭和59年に創業し、「天然家住」というスローガンの下、安心・安全・健康な家づくりを行っている地域に根ざした住宅会社です。
「森のめぐみ工房」の<杜の家>は合理的な建物スパンとスケルトンインフィルエ法を採用し、使用する地域産材を丸太の皮むきから製材、乾燥、配送、建築まで、すべて自社グループでトータルに管理することで、高い品質の家(低炭素住宅仕様や長期優良住宅等、環境、基本性能にもしっかり配慮)を省コストで造り、低価格で提供しています。
またオリジナル杉板パーテーション「でき杉くん」で部屋を造っており、将来家族構成が変わった場合は、部屋を減らして 収納にしたり、子供部屋を増やしたり、2階を第2のリビングにしたりその時の状況に合わせて大ががりな工事無しで間取りを変更できるよう工夫がなされています。
「デザインが魅力的」な家を提供している「みのり建築舎」
宮城県仙台市青葉区に拠点を構える「みのり建築舎」は、自然素材と職人技術を駆使した、高性能・省エネの「木のぬくもり香る注文住宅」を得意としている住宅会社です。
「みのり建築舎」がつくる注文住宅は、単に自然素材を使っていればいい、高性能住宅であればいいというだけでなく、設計者の経験とセンスを
持ち合わせた3人の一級建築士が、自然素材・性能・デザインの3つの要素を絶妙なバランスで設計しています。
そうした設計思想の下、広葉樹の木目が美しいスタイリッシュな北欧デザインに、HEMSや太陽光発電を搭載したZEH仕様の最新省エネ注文住宅などを提供しています。
健康に配慮した家造りをしている「無添加計画」
宮城県仙台市太白区に拠点を構える「無添加計画」は平成9年に創業し、家族を地震から守り、家族の健康を守る「生命と財産を守る家」をコンセプトにしている住宅会社です。
「無添加計画」は、医師が薦める健康住宅の基準をクリアした家を「0宣言の家」(住む人の健康を第一に考え、ユーザーの不利を ゼロにするための宣言のもと建てられた住宅)を設計・施工しています。
「無添加計画」では合板や集成材、木工ボンドやビニールクロスなどの長持ちしない建材、化学物質を発し、健康に悪影響を与える建材を排除した家の建設を徹底しています。
家の断熱・気密性能にもこだわっている「無添加計画」の家は、ヒートショックを予防することにもなります。
断熱・気密性能が低い場合、冬には廊下・トイレ・浴室などが極寒になり、ヒートショックによる脳梗塞や心筋梗塞などのリスクが高まる可能性があります。
さらに、窓や壁の中に結露が生じやすくなり、それが原因でカビやダニが発生し、アトピーやアレルギーの引き金にもなり得ます。
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家を建てる前に仙台はどんなところ?
仙台市は宮城県のほぼ中央に位置しており、伊達政宗公の時代から、東北地方の主要な都市として発展を遂げてきました。
仙台は東北地方でただ一つの政令指定都市であり、人口は109万人に達しています。首都圏からの便利なアクセスもあるため、周辺市町村を含めると約150万人の仙台都市圏を形成し、東北地方の商業の中心地として栄えています。
仙台市周辺には大学、高等専門学校、専門学校などの高等教育機関も数多く存在し、そのために学生たちが集まる「学都」としても有名であり、住むのにとても人気の高いエリアです。